春日部市中央の内科,呼吸器内科
有賀内科クリニック

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“がん”について

がん検診について

日本人の2人に1人が生涯にがんを発症するとされています。[注1]

ある病気で定期的に通院している人にも、時に落とし穴があります。例えば、糖尿病、高血圧等でかかっていた人にがんが見つかったなどというのは、どこの病院でもときどき聞かれる話なのです。
これは、もし関連する症状が出ていれば検査をすることになりますので発見されますが、がんでは初期には症状が現れにくいことが多いからです。
そのため症状が無くても最低年に1~2回は検診を受けられることをお勧めします。
春日部市では60歳以上の住民に対して秋に基本検診があります。
このような職場や住民検診、個人検診を受けるチャンスがあればお受けください。

胃がん

胃は比較的大きな臓器ですので、病気があっても症状がでにくいことがあります。バリウム検査で異常が指摘されれば内視鏡検査が必要になります。もともと慢性胃炎、潰瘍が指摘されていたり、症状が気になる方は最初から内視鏡をお勧めします。

肺がん

定期的に胸部レントゲンを撮ることが重要です。疑わしい所見がある場合はCT検査や、定期的な経過観察が必要となります。また喫煙者の場合は太い気管支の粘膜に沿ってがんが発生するため、時にレントゲンでは写りにくいことがありますので、喀痰の検査も必要となります。
当院では胸部疾患の診断に、レントゲンにはCR(コンピューテッド・ラジオグラフィー)を採用しております。これは従来のシステムより高画質画像が得られるため、診断精度の向上が図られます。また放射線量の低減が図れます。

大腸がん

2日間の便潜血反応検査で1回でも陽性となった人は精密検査が必要となりますので、病院に紹介させていただきます。精密検査にはバリウム検査と内視鏡検査があります。

前立腺がん

前立腺がんを発見するための検査には腫瘍マーカー・前立腺特異抗原(PSA)が有ります。採血だけで検査が受けられるので、前立腺がんのスクリーニングとして適した方法です。
排尿困難等の症状がある方、PSAが上昇してる場合は、泌尿器科の受診が必要となります。

肝臓がん

1.肝炎ウイルス保持者の人、2.肝硬変の人、3.慢性肝炎や肝線維症の人、4.長期飲酒歴(日本酒で3合以上10年)のある人、は定期的に血液検査や超音波、CTといった画像検査をする必要があります。

他にも婦人科、整形外科、神経系、血液等にもがんは発生します。
必要と判断した場合は高次医療機関、専門病院にご紹介させていただきます。また症状が心配であったり、気になる方で高次医療機関、専門病院での診察をご希望の方は情報提供させていただきますので、ご遠慮なくお申し出ください。

[注1] ・・・ 下記リンク参照。
https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/summary.html

肺がんについて

肺がんの原因と予防

肺がんの原因のすべてが解明されてはいません。それゆえ、確実な予防法もありません。しかし、喫煙が大きな要因(危険因子)としてあげられます。たばこを多く吸う人ほど肺がんにかかりやすくなり、一般に「重喫煙者(1日の本数×喫煙年数=喫煙指数が600以上の人)」は、肺がんの「高危険群(リスクの高い人)」といわれています。喫煙は喫煙者本人だけでなく、周りの人にも影響をおよぼすといわれています(受動喫煙)。
喫煙以外には、大気汚染や他の環境要因、放射性物質、アスベストなどとの関連が指摘されています。現在、発がんを抑制する遺伝子および薬物・食物の研究が行われていますが、一般に利用されるほどの成果は、まだみられておりません。

肺がん検診

ここでは春日部市での肺がん検診について解説します。
日本では、がん検診は自治体が行っております。そのため各自治体の取り組み姿勢、熱意によってその成績にはバラツキがみられます。
春日部市では肺がん検診の読影、判定、精査等は医師会が市より委託を受けて行っております。検診の正確性、信頼度を一定の水準に保つにはさまざまな仕組み、方策が必要となります。これを精度管理と呼びます。現況として、救命できる可能性が高い早期肺がんの発見率は厚生労働省が目標とする50%には至っていません。私は1人でも多くの市民が肺がん検診を受けていただければとおもいます。また経年受診といって、毎年定期的に検診を受けることが重要と考えます。市民の皆さんは検診等を受ける機会があれば、ぜひお受けいただきたく思います。